軽い読書感想文

「どうすれば幸福になれるか」W・B・ウルフを軽く全体的に読んでみた。世界的に売れたらしい。健康的な防衛機制の利他主義とユーモアがしつこいほど出てくる。(ここはいいと思う、現代医学とも合ってる)

神経症(アドラーの時代の神経症は文をよく読むと境界例が入ってる)患者をぶったぎる内容が随所に見られ、アドラーは相当神経症が嫌いだったのが伝わってくる。(まぁここもいいとして)

古い時代に書かれたので統合失調症の説明が完全に間違っている。神経症が行き過ぎると最も重い形で統合失調症になるみたいに記述されてるが、間違ってる。

神経症と境界例に辛く当たるのはまぁいいとして
統合失調症は発病前から脳に異常が見られる疾患だからこそ本人の意志で治せず、投薬のみで治せるのであって、統合失調症患者をぶったぎる内容は訂正して出版できなかったのだろうか...。酷い誤解を産む書き方だ。

全体的に思ったことだけど、アドラー心理学は治療的じゃなく宗教的だ。他のブログでこれは心理学ではなくアドラーの思想だと書いてあったけど、それに近い感想かな。いいことも書いてはあるけど、抽象的な表現が多くて具体的対策が抜けてて、とにかく私の言う通りやれみたいな、こんな感じ

ワ○ミ「僕は無理という言葉が嫌いなんです・・・無理ではなくなるから・・・○ぬまで働け」私にはアドラーと○タミが同じ種類に感じるなぁ。

身も蓋もない精神医学の話~寝椅子の下でアル中の患者に正論の説教したところで、よけいやる気なくなるみたいな話があったけど、もう少し柔らかい書き方があるんじゃないかなと思った。この書き方だと精神論的にとれる。