BPD境界例関連のためになった本②

境界例の治療ポイント』平井孝男先生著。
転移逆転移の問題が取り上げられてないとの批判があるが、転移逆転移という用語さえ使われていないもののよく読めばきちんと取り上げられている。

また患者側・治療者側・患者家族側どの立場の人が読んでも全く関係ない人が読んでもわかりやすい記述があり、かなり古い本なので安価で容易に手に入る。

この本は仏教的概念がしょっちゅう出てきて、この先生は、生き仏みたいな感じがする。
投影性同一視にもよい面があること、デメリットを生かしていく考えが他の本にはない優れた視点だと思う。

厳しい記述もあるけど、読むだけで心が救われる本の一冊。